キンダーハイム地域支援事業　児童発達支援　支援プログラム

（事業所における基本情報）

〇事業所名：キンダーハイム地域支援事業

〇作成日　：2025年3月6日

〇法人理念

社会福祉法人今川学園は、多様な福祉サービスを利用者の意向を尊重して総合的に提供し、利用者の個人の尊厳を保持しながら、心身ともに健やかな育成と自立した日常生活を地域社会で営むことを支援します。

〇キンダーハイム地域支援事業の理念

支援の必要な子どもたちとそのご家族が、今とこれからの日常をより豊かに生活できることを目指します。そのために

キンダーハイムは、ライフステージ（人生）の早期の段階から支援します。

キンダーハイムは、良い療育・発達支援の環境を築き上げていきます。

発達支援、家族支援、地域支援の三つの支援を常に考えていきます。

〇キンダーハイム地域支援事業の支援方針

・子どもたちの発達状況や特性、生活、年齢を考慮したグループでの少人数の集団療育を行います。

・保護者参加型での療育により、保護者がご自身のお子さんの理解を深めていただけるよう支援し

ます。また、保護者同士のつながりも大切にします。

・幼稚園や保育所での生活が子どもたちにとって安心でき楽しめるものとなるよう、保護者や幼稚園・保育所の先生、相談支援専門員、他の事業所などと情報を共有し、子どもたちにあった環境作りを支援します。

〇営業時間：午前9時～午後5時

〇送迎実施：なし

 

（支援内容）

〇本人支援の内容と5領域の関連性

〈健康生活〉

・家庭や幼稚園、保育所での過ごしを保護者からうかがい、健康状態や基本的な生活習慣などを把握します。その上で、配慮すべきことや家庭やキンダーハイムで取り組めることを保護者と話し合い、個々の状況に応じて、着脱練習やトイレットトレーニングなどを行います。

〈運動・感覚〉

・様々な遊び（粉遊びや粘土遊びなどの感触遊び、揺れ遊びやボールプールなどの感覚運動遊び、マット運動やサーキットなどの運動遊び、手遊び歌での模倣遊びなど）を通して、子どもたちの課題に合わせ手指や手足の適切な動かし方、バランス感覚、力の強弱の付け方などを身に着けることができるよう支援します。また、遊びの中で身体の様々な感覚を刺激することで、自分の体の動かし方を知り、人との触れ合いの楽しさも感じてもらえるよう遊びを展開します。

 

〈人間関係・社会性〉

・“人と一緒にいるのっていいな”と感じてもらえ、大人（保護者や担任）との信頼関係を築くことができるよう、子どもたちが心地よいと感じる発達にあった遊びの提供（揺れ遊びやくすぐり遊びなどの身体接触遊び、保護者と一緒に取り組む制作など）や、個々のペースに合わせた関わりを行います。人間関係のひろがりを元に、簡単なルールのある遊びや協力して取り組む遊びなどの提供と、“順番”“ルール”などの社会性を知ることができるような環境作りを行います。

〈言語・コミュニケーション〉

・”伝えたい人がいる“”伝えたいことがある“ことが、コミュニケーションの土台となります。子どもたちの課題にあった様々な遊びの経験や、好きな遊びや人間関係の広がりを通して、コミュニケーションの力につなげていきます。また、遊びの中で「遊ぼう」「貸して」など場面に合わせて言うと良い言葉をその都度伝え、大人（保護者や担任）と一緒に、言葉や身振りサインで表現できるよう取り組みます。合わせて、子どもたちの個々の状況に応じて視覚支援を用いて理解できる事柄を増やし、表出手段につなげていきます。

〈認知・行動〉

・理解し行動できるよう、子どもたちの課題にあった遊びの提供と視覚支援、集中できる環境作りを行い、“わかった・できた・もう1回”と子どもたちが達成感を得ることができるよう関わります。また集団で取り組む場面と個々のペースに合わせて取り組む場面を設け、一人ひとりの“できた”“楽しい”を支援します。

〇家族支援

・親子でご参加いただく少人数でのグループ療育です。子どもたちにとってわかりやすい関わり方や遊び方などを知っていただけるよう、保護者の方にも遊びに参加していただきます。また、ご自身のお子さんへの理解を深めていただくことで普段通っている幼稚園などにも、お子さんの様子や必要な環境などをお伝えいただけるよう支援します。

・日ごろから、ご家庭や幼稚園などでの様子や不安に思われていることなどをうかがい、どのように対応していくかなどをその都度保護者の方と話し合います。また1年に3回程度の個人懇談を実施。就学に向けてのご相談や課題の整理などを行います。その他、保護者の方のご要望に合わせて随時懇談を行います。

・グループでの保護者学習会を各グループの課題や子どもたちの年齢に合わせて実施します。その中で保護者の方同士で意見交換や情報交換をしていただける場を設けます。

・ご家族、ごきょうだいのご様子や気になることについて、懇談だけでなくその都度おうかがいし、情報提供を行うとともに必要に応じて相談支援専門員など別の職種の人とも連携を取り支援します。

〇移行支援

・保育所や幼稚園に通いながら、キンダーハイム地域支援事業の親子療育教室にご参加いただいています。日ごろから、保護者を通して、あるいは保育所や幼稚園と直接やりとりをし、子どもたちの様子や課題の共通理解を行います。合わせてサービス担当者会議への参加等、他事業所との連携も行います。これらの連携の中で就学に向けての話し合いも行い、スムーズな就学につながるよう支援します。